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アメリカ株式投資が不安になったときの対処法。初心者は特にオススメ

ここ数年でアメリカ株へ投資する日本人が増えています。

私もアメリカ株を中心に資産を運用しています。リスク資産のほぼ100%がアメリカ株式です。

ネット証券を中心に優良な投資信託が販売されたことでアメリカ株式投資へのハードルがぐっと下がったことや、ここ数年の堅調な株式相場の影響もあるでしょう。

しかし、そんな流れにのってアメリカ株式投資をはじめてみたものの、このままアメリカ株への投資を続けて良いのだろうか、やっぱり日本株や現金のほうが安全なのでは、と不安になってくる人もいるのではないでしょうか。

この記事では、そんなアメリカ株式投資が不安になったときの対処法を解説しています。アメリカ株式投資をはじめたものの、不安になってきた方々はぜひご覧ください。

アメリカ株式投資が不安になるパターン

アメリカ株式への投資で、特に初心者が不安になる主なパターンは以下3つです。

・株の価値なくなるかもしれない
・株が暴落して資産が減るかもしれない
・為替で損をしてしまうかもしれない

運用額が除々に大きくなってきたときや、世界情勢が不安になったときなどは、特に不安になりやすいのではないでしょうか。

しかし、感情に流されて株を売買することは避けたいです。感情に流された取引は、高値づかみや機会損失になりやすいです。

こういった不安への対処法を、以下ひとつずつ解説していきます。

株の価値がなくなるかもしれない

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1つ目は、株の価値がなくなってしまうんじゃないかといった不安です。いわゆる株券が紙切れになってしまうというやつですね。

たしかに、投資している企業が倒産するとその株の価値はゼロになってしまいます。

倒産する前に売ろうとしても、われわれ一般人が気づいたときにはすでに遅く、株価は大暴落しているでしょう。

また、倒産せずとも業績が低迷したり、不正が発覚すれば株価は暴落します。

暴落のことを想像すると、たしかに不安になる気持ちもわかります。

では、この不安を解消するためにはどうすればよいのでしょうか。

答えは簡単です。

個別企業の株ではなく「投資信託やETFを買う」これだけです。

なぜなら、商品によって投資先の企業数は異なるものの、投資信託やETFであれば、少ないもので数十社、多いものだと数千社の企業へ投資できるからです。

つまり、特定の企業の業績が低迷したり、不祥事で株価が暴落したところで投資信託やETFの価値にはほぼ影響がありません。倒産しても同様です。

株式市場が暴落して資産が減るかもしれない

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2つ目は、株式市場が暴落して資産が減ってしまうかもしれないという不安です。

記憶に新しいところではリーマンショックでしょう。リーマンションでは、株価が約半分に暴落しました。

それ以外にも、チャイナショックや、ドットコムバブル、ブラックマンデーなど、大暴落は過去に何度もおきています。そして、こらからも暴落は起きるでしょう。
この不安を解消するためにはどうすればよいのでしょうか。

こちらも簡単です。

以下のグラフを見る、それだけです。笑

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“株式投資の未来より”

このグラフは、名著「株式投資の未来」から引用したグラフです。シーゲル教授が長年の調査により集めたデータです。

アメリカ株投資家のあいだでは超有名なグラフです。

約200年間で、株・国債・金・ドルのリターンがどの程度だったかを示しています。

一番上の線が株式のリターンを表しています。

見てのとおり、株式が右肩あがりで上昇し続けているのが一目瞭然です。
ところどころに浮き沈みがありますが、長いスパンで見れば暴落も単なる一時的な下落であることがよくわかります。

この先の未来もこの延長線となる可能性が100%とまでは言い切れませんが、新しいテクノロジーや産業が生まれ、世界の人口が増えて需要が大きくなれば世界経済は成長していきます。

つまり、今後もこの右肩あがりという傾向は長期的に見れば変わらない可能性が高いと言えます。

暴落が不安になったときは、このグラフを見ましょう。仮にいま暴落がきたとしても、長期間で考えれば、過度に不安になる必要がないことがわかるでしょう。

為替で損をするかもしれない

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3つ目は、為替で損をするかもしれないという不安です。

アメリカ株は日本円では買えないので、ドルで買うことになります。
そのため、為替リスクはつきものです。

例えば、A社の株式を1000ドルで購入したとします。

A社の株価:1000ドル
為替   :1ドル120円
購入金額 :12万円(1000ドル✕120円)

その後、株価が1300ドルになったタイミングで売却します。また、このとき為替が1ドル120円から80円になっていたとします。

A社の株価:1300ドル
為替   :1ドル80円
売却金額 :10.4万円(1300ドル✕80円)

すると売却損益は、−1.6万円です。

つまり、株価が1000ドルから1300ドルに30%も上がったにもかかわらず、日本円に換算すると12万円から10.4万円に損をしたことになります。

120円から80円に大幅な円高が起こったからです。このように、アメリカ株への投資には為替リスクが伴います。

このリスクに対する不安への対処はどうすればよいのでしょうか。

それは、通貨を分散させるメリットを知ることです。日本円だけでなく、資産をドルで保有するメリットということです。

先ほどの例では、円高が進んだため損をしましたが、逆に円安に進む可能性もあります。もし、全財産を日本円で保有していた場合、円安が進むと購買力が下がります。
円安になると海外旅行が高くなる例を考えるとわかりやすいでしょうか。

さらに日本円で給料をもらっていることも踏まえると、日本円で全財産を保有すること自体がリスクを伴っているのです。

つまり、アメリカ株を保有するためにドルで資産を保有することは、為替リスクを伴ういっぽうで、通貨分散のメリットがあるということです。

加えて、1990年代以降は、下記グラフからわかるように約125円〜75円のレンジでのボックス相場が続いています。極端な円安にも円高にもふれていません。
この事実を認識するだけでも心理的な不安は少なくなるのではないでしょうか。

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ファイナンシャルスターより引用”

最後に

アメリカ株への投資が不安になったときの対処法は以下3つです。

・個別企業の株ではなく「投資信託やETFを買う」
・株式の長期リターンのグラフを見る
・通貨分散のメリットを知る

一般人が株式投資で利益をあげるためにもっとも効果的で簡単な方法は、時間を味方につけることです。

不安になったときはこれらは思い返して、長期投資をつづけましょう。

以下、関連記事になります。あわせてご覧ください。

www.imo-riman.com

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